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私が自動車学校に通っている頃に父親が乗っていたクルマです。父親はフォードトラースを購入し、免許を取った私にチェイサーをくれたのでした。もらった時点で7年落ち、走行距離は14万kmでした。
免許取得当日、父親からキーを受け取り、さっそく夜通し走り回ったのを覚えています。横浜から藤沢、小田原へ行き、小田原から横須賀を経由して横浜へ戻りました。初日の走行距離は180km。自由に駆け回れることがとにかく嬉しかった夜でした。
ATセレクターの電気的不具合とエンジンオイル漏れがあったので、免許取得後に調整、オイルパン交換を施しました。しかし、これはあまり意味がなかったようです。
免許を取って10日後、横浜から大宮へ向かう途中、大宮市に入ったあたりで居眠り運転による単独事故。チェイサーはあっさり廃車となってしまったのでした。初めての事故で、とても動揺しました。
クルマとしては、バランスのいいクルマだったと思います。当時のトヨタのドル箱であるマークIIシリーズですから、まじめに作られてもいました。気持ちよく7000回転まで拭け上がるDOHCのエンジンは、ノンターボながら160馬力を発生。足回りは初期型のTEMSが装備されており、スポーツモード、マニュアルモードなどに切り替えが可能でした。単純な減衰力調整式だったのですが、面白いギミックでした。
内装もなかなか気に入っていました。前席は当時のトヨタの高級車らしく、厚みのあるしっかりしたシートで、すわり心地がいいものでした。ただし、スポーツ系のシートではありませんので、横方向のサポートはほとんどありません。電気系ギミックの筆頭は、オプションのマルチインフォメーションディスプレイです。時計とトレードインで装着されるドットマトリックスのディスプレイで、時計、区間平均速度、燃料消費量、ストップウォッチ、誕生日通知の機能がありました。中でも笑えるのは誕生日通知機能です。3人までの誕生日を登録可能で、誕生日の一番最初に始動された際、ハッピーバースデーを奏でてくれるのです。クルマとしてどういうメリットがあるのかは疑問ですが、ずいぶん面白がって使っていました。そして、この頃のトヨタと言えばデジタルインストゥルメントパネルです。デジパネは見慣れるまで感覚的にメーターを見ることができずとまどうそうですが、私は最初から見慣れていたので違和感はありませんでした。むしろ、パッと速度が読めるので気に入っていました。
まだクルマに詳しくもなかったので、乗り心地、操作性などについてはほとんど記憶にありません。記憶にあるのは、よく走るクルマだったという印象だけです。
スペック
トヨタ チェイサー アバンテ
昭和61年(1986年)式
年式
昭和61年(1986年)式
エンジン型式
1G-GEU
排気量
1998cc
エンジン形式
DOHC直列6気筒
最高出力
160ps
トランスミッション
電子制御式4AT
標準装備
TEMS(電子制御サスペンション)
アルミホイール
オプション
マルチインフォメーションディスプレイ
デジタルインストゥルメントパネル
エアピュリファイアー