対決列島 名古屋決戦

	どうでしょう班の足跡をたどる旅 水曜どうでしょうという番組がある。この番組内の企画で、「対決列島」という旅があった。北海道から鹿児島までクルマで縦断しながら各地の名物で早食い対決をするという旅であった。その旅の途上、名古屋にある藤村ディレクターの実家が登場する。藤村ディレクターの実家は喫茶店を営んでおり、その店で小倉トーストの早食い対決を行なったのだ。俺たちもその店で小倉トーストを食いたい！ぜひ！ 伏線 ちなみに、以前桜前線捕獲大作戦追跡大作戦と名づけた旅があった。この旅の最後にYukkyとさーらが次回の旅をかけた白熊対決を行い、見事Yukkyが勝利。次回は名古屋と決まっていたのだ。 12月4日(土) 6時半 どうラー集合 ときは2004年師走。早朝、品川駅に今回の旅の仲間が勢ぞろいした。りすきー、さーら、Yukky各選手と夏は前回に引き続いての参加。雅代選手は今回が初登場だ。「集合時間前に来てはいたのだがトイレに行っていた」と遅刻の言い訳する雅代選手を乗せたら、さっそく出発だ。 12月4日(土) 9時 諏訪湖SA どうでしょう班がロケを行なったポイントに近そうな場所で記念撮影。 スタートから2時間半、我々は中央道諏訪湖SAに到着した。名古屋に行くのになぜ中央道を通っているのかと疑問を抱いた方のために解説しておくと、諏訪湖SAは最長不倒距離を誇る深夜バス界のチャンピオン「はかた号」さんが休憩のために立ち寄るSAなのだ。どうでしょう班も何度もロケをしており、我々も立ち寄ることにしたのだ。中央道回りと東名高速回りでは数十キロしか違わない。まだまだ元気な往路ならそのくらいの差は大したことはない。 写真を見てお分かりいただけると思うが、Yukky選手がなにやら怪しいのぼりを手にしている。これは、実際に発売されていた「対決列島手ぬぐい」を簡易なのぼりに加工したもの。今回の旅のためだけに準備してきたというバカっぷり。 写真を見てお分かりいただけるかどうかわからないが、この日、Yukky選手と雅代選手は学生帽と牛乳瓶メガネを持参していた。これは、試験に出るどうでしょうの定番アイテムである。今回の旅行中には「試験に出る日本史」でどうでしょう班が巡ったポイントにもいくつか立ち寄る予定なので、この衣装を準備したのだそうだ。まったく間違ったはりきりようだ。 12月4日(土) 11時37分 勝負はポイント制 各勝負での獲得ポイント数 優勝 2位 3位 4位 5ポイント 3ポイント 1ポイント マイナス1ポイント 名古屋に到着し、勝負を目前に控えた選手達にコミッショナーからルールが発表された。勝負は、りすきー＆さーら選手のコミッショナーチームとYukky＆雅代選手ののど部チームによる対決だ。ポイント制で争われ、個人個人が獲得したポイントの合計ポイントがチームのポイントとなる。それぞれの対決で得られるポイントは、優勝者が5ポイント、2位3ポイント、3位1ポイント、4位はなんとマイナス1ポイントだ。1位を獲得しても同じチームの選手が4位を獲得してしまうと、2位、3位を獲得した場合と同じ得点しか得られない。“ノリ”で採用したこのマイナスポイントが、後々コミッショナー自身の首をしめることになる。また、夏の食事にも配慮し、勝負前に全員が同量ずつ夏に分けてあげるというアバウトな決まりも設けられた。 対決にコミッショナーチームが勝利した場合、次回の旅は「房総半島絵はがきの旅」となる。りすきー宅を宿泊地として宿泊費を浮かせながら、房総半島の美しい自然をこれでもかと堪能する旅だ。逆にのど部が勝利した場合は、「千里浜なぎさドライブウェイ＆川治温泉」の旅だ。いずれもどうでしょう班がロケで巡ったポイントである。 12月4日(土) 12時 第1戦 味噌煮込みうどん対決 勝負に挑む雅代選手とYukky選手。 夏は勝負とは関係ないので、先にいただきます。 味噌煮込みうどん専門の老舗、山本屋本店で対決の火ぶたは切って落とされた。実はりすきー選手は味噌が好きじゃない。なおかつ、猫舌。これほど味噌煮込みうどんを早食いするのに適さない人物もいないだろう。 レディ、ゴー！の掛け声とともに一斉にうどんを食べ始める各選手。以前にも山本屋本店の味噌煮込みうどんを食べたことがあるりすきー選手のみ、ふたにうどんを移して冷まして食べ始めた。「おぉ、なるほど」と真似をする選手もいたが、結果は…。 優勝 2位 3位 4位 雅代 さーら Yukky りすきー 戦績　＜個人＞ 戦績　＜チーム＞ 　 りすきー さーら Yukky 雅代 今回獲得ポイント マイナス1 3 1 5 個人ポイント マイナス1 3 1 5 　 コミッショナーチーム のど部チーム 今回獲得ポイント 2 6 合計ポイント 2 6 12月4日(土) 13時 第2戦 天むす対決 対決後、天むす専門店 千寿 本店前にて。 お昼の時間帯に行けば、店内で握りたてをいただける。 味噌煮込みうどんを食べ終わったら、その足で天むす専門店 千寿へと向かった。千寿店内で握りたてをいただけるのが14時までということで、腹の中のうどんが冷めないうちにもう第2戦なのである。緒戦でいきなり大敗を喫してしまったコミッショナーチームはなんとか挽回したいところ。 天むすなんてものはみなさんも1度くらい食べたことがあるかもしれないが、にぎりたては格別うまい。個人的には、この旅で最もうまかったのではないかと思っているほど。とはいえ、味わって食っている暇はないのである。勝負の世界は厳しいのだ。写真のように小ぶりなおむすびが5つ並んで1人前となっているが、夏に取り分ける分を考えて4つを食べる勝負とした。レディ、ゴー！みんな次々に天むすを口に放り込み、お茶で胃に流し込んでいく。ひたすら食う大人たち。気迫に飲まれて黙り込む夏。勝負は一瞬でついた。 優勝 2位 3位 4位 りすきー 雅代 さーら Yukky 戦績　＜個人＞ 戦績　＜チーム＞ 　 りすきー さーら Yukky 雅代 今回獲得ポイント 5 1 マイナス1 3 個人ポイント 4 4 0 8 　 コミッショナーチーム のど部チーム 今回獲得ポイント 6 2 合計ポイント 8 8 12月4日(土) 14時 第3戦 小倉トースト対決 勝負前に撮影を忘れるという失態をおかし、最後の一口をみんなで撮影した。 天むす対決ではりすきー選手の活躍により、コミッショナーチームが緒戦の負けを挽回。一気に引き分けに持ち込んだ。第3戦はいよいよ今回の旅の目玉、カフェレスト ラディッシュでの小倉トースト対決だ。 ラディッシュのメニューに小倉トーストは載っていない。しかし、注文すれば快く作ってくださる。水曜どうでしょうの対決列島にならい、小倉トーストとミックスジュースのセットで対決することになった。小倉トーストは、トーストの上にバターが塗られ、その上にあんこが乗せられたもの。ベタっと甘いものを想像していたのだが、バターの塩加減とあんこの甘さがまさに「ナイスマッチング」で、予想外においしくいただけるものであった。勝負は、今回もりすきー選手が辛勝。 優勝 2位 3位 4位 りすきー 雅代 さーら Yukky しかし、 勝負の行方よりも大事なことが、この第3戦にはあった。対決前に誰も小倉トーストの写真を撮っていなかったのだ。3人が食べ終わり、Yukky選手の手元に食べかけのトーストを残すのみとなったそのとき、すでに食べ終わった選手たちが「あ、写真撮ってない」と言いはじめた。「Yukky、食うな！写真を撮るまで待て！」「早食いなのに食うなって…」「ほら、こっち向いてミックスジュースも構えて！」　…パチリ。 無事写真を撮影したところでYukky選手から提案があった。小倉トーストの写真を撮影できたのは、自分が遅く食べていたおかげだ。功績を認めてポイントを寄越せと言うのである。コミッショナーは提案を受け入れ、Yukky選手に1ポイントをサービス。4位のマイナス1ポイントを相殺することになった。 戦績　＜個人＞ 戦績　＜チーム＞ 　 りすきー さーら Yukky 雅代 今回獲得ポイント 5 1 0 3 個人ポイント 9 5 0 11 　 コミッショナーチーム のど部チーム 今回獲得ポイント 6 3 合計ポイント 14 11 12月4日(土) 16時 ラディッシュでヤラれる ラディッシュ店内の雰囲気。ごくありがちな喫茶店だ。 名古屋到着からわずか3時間のうちに3対決を終えた選手たちは、早くも顔に疲労の色を浮かべていた。3時間で3回の食事とそれに伴う移動。このあと第4戦までは時間があるので、ラディッシュでのんびりということになった。 関東から来たどうでしょうファンであるということが分かると、藤村Dのお母様は厨房から出てきて積極的に話しかけてくださった。さすがあのディレクターを育てた方。もういやってくらい歓待された。Yukky選手などはややうんざりした顔で、話を聞きつつ夏とお絵かきに興じていた。 「コーヒー飲む？うちのコーヒーおいしいんだから飲んでって」とコーヒーを勝手に注ぎ始めたり、帰ろうとする我々に「今夜は泊まりなの？おにぎり、持って行く？」と旅路の食事まで気にかけてくださった。まるで、お遍路道沿いの旅宿のようだ。 お店の片隅には、どうでしょうグッズが積み上げられた一角があり、PlayStation2でどうでしょうDVDが再生されていた。テレビの上には姫だるま。どれも、ファンの方が送ってきたものだという。確かに、一度立ち寄ってお母様によくしていただくと、何かお返しをしなくてはならない気持ちになる。我々も次回訪ねることがあれば必ず手土産を持っていくことだろう。 お店の一角にテレビが置かれ、その周辺には関連グッズが山積みされていた。 グッズが山積みされた一角で記念撮影。常連の方にシャッターを押していただいた。 藤村Dのお母様とも一緒に記念撮影。 12月4日(土) 番外対決 雨女 VS 晴れ男 りすきー選手は、旅行中に雨傘を使った経験がほとんどない晴れ男。移動中に雨が降ったとしても、クルマを降りて観光するときだけ止むというねばり強さを持つ反面、毎回快晴に恵まれるという訳でもないという弱さも合わせ持つ。対するは今回初参加の雅代選手。大きな予定を組むたびに台風を発生させるという、当代きっての雨女、いや台風女だ。今回の旅は12月ということもあり、さすがに台風はないだろうとタカをくくっていたのだが…。 やってくれた。旅行に狙いを合わせて南洋で発生した台風はフィリピンで猛威をふるい、12月の台風としては異例なことに沖縄沖まで接近した。沖縄沖で低気圧に変化したものの、大量の水分を日本上空の前線に補給、12月4日の午後から名古屋は大雨に見舞われた。この雨のおかげで子連れでの移動は困難を極め、夕食の店探しも難航することになった。旅全体をどんよりと暗い雲の下に覆い隠してしまったのだ。 12月4日(土) 18時半 第4戦 手羽先対決 ビール好きなら絶対に気に入る！世界の山ちゃんの手羽先。 勝負の後の雰囲気は完全にタダの飲み会(笑) ひとまずホテルにチェックインした後、夕食に訪れたのは世界の山ちゃん。忘年会シーズンのためどの店も満席だったのだが、なんとか本店にもぐりこんだ。世界の山ちゃんの手羽先は、甘辛いタレととコショウが効き、お酒にぴったりの料理だ。1人前は5本。これを3本早食いするスプリントレースということにした。 レディ、ゴー！骨から身を取るのももどかしく、バクバクと手羽先と食っていく。結果は下の通り。チームポイントはドローとなり、コミッショナーチームはリードを守った。 優勝 2位 3位 4位 りすきー Yukky 雅代 さーら 勝負の後は、のんびり夕食。さらに手羽先を追加、味噌串かつなど名古屋名物を堪能した。 戦績　＜個人＞ 戦績　＜チーム＞ 　 りすきー さーら Yukky 雅代 今回獲得ポイント 5 マイナス1 3 1 個人ポイント 14 4 3 12 　 コミッショナーチーム のど部チーム 今回獲得ポイント 4 4 合計ポイント 18 15 12月4日(土) 20時 第5戦 シャチボン対決 シャチホコ型シュークリーム「シャチボン」。 対決前にツーショットで記念撮影。 旅に出る1週間ほど前、旅の準備のための掲示板に雅代選手から「シャチホコ型シュークリームというのがあります！」との情報提供が。甘いもの大好きな雅代選手が自らを有利にすべく提案したものと思われるが、こちらも引いてはいられない。コミッショナーはさっそくお店を確認し、人数分のシュークリームを予約した。お店の名前は「糯の木」、シュークリームの名前は「シャチボン」。 男らしく、1人1個を食い切る勝負だ。昼から食いっぱなしの初日を締めくくる勝負でもある。レディ、ゴー！結果は、今回もドロー。提案者の雅代選手は果敢なアタックで2位をゲット。対してコミッショナーチームはりすきーが大幅に遅れを取り、マイナスポイントを喫した。 優勝 2位 3位 4位 さーら 雅代 Yukky りすきー 戦績　＜個人＞ 戦績　＜チーム＞ 　 りすきー さーら Yukky 雅代 今回獲得ポイント マイナス1 5 1 3 個人ポイント 13 9 4 15 　 コミッショナーチーム のど部チーム 今回獲得ポイント 4 4 合計ポイント 22 19 一泊！ >>次のページへ